早いもので、去年の3月に入社してからあっという間に1年が経ちました。

毎日様々な靴のお持ち込みがあり、とても勉強になるなぁと実感する日々を過ごしています。

そんな中、気になるお靴の修理依頼がありましたのでご紹介したいと思います。

ご存じの方も多いと思います、サンダースのマッドガード。

スエードを採用したモデルはよく見ますが、こちらの靴は表革が使われています。

別注品だと思われますが、雰囲気が変わり格好いいですね。

ソールのラバーをアッパーに巻き付けることで雨や泥、汚れなどを浸透しにくく撥水性も高くなっております。

今回はオーナー様から修理が可能かどうかということでお持ち込み頂きました。

「仕上がりはそこまで綺麗じゃなくても、また履けるようになればいいから」と。

状態がこちら

ソールは全体的に接着が弱くなっており、クレープソール特有のベタつき感も出てしまっています。

つま先やヒール部分もかなり損耗が見られます。

状態によっては部分修理も可能ですが、今回はオールソールにて修理を進めさせて頂くことになりました。

(特殊な構造ですので、場合によってはお修理できない可能性もございますのでご注意ください。)

羽根の根元部分のステッチもほつれが見られましたので併せてこちらも修理していきましょう。

仕上がり後がこちら

いかがでしょう！

ビシッと仕上がってますね！

出来るだけ元のデザインに近づくよう仕上げております。

つま先やヒールも厚みが戻り、コバもしっかりと整っています。

ほつれていたステッチも元穴を追い縫いとめました。

とても綺麗に仕上がったのではないでしょうか。

修理後の靴を受け取りに来られたオーナー様も仕上がりに満足されたようで、とても嬉しそうにされていました。

そういった姿を見ると、こちらも喜びややりがいを感じますね。

入社から1年経ったとはいえ、まだまだぺーぺー。

お客様に喜んでもらえるようこれからも精進していきたいと思います。

ありがとうございました。

新宿店 青山店 川戸