BRAND

Rutherfords

ENGLAND

ラザフォード

かつて、ウェールズとの国境に近い英国北西部の街チェスターで、アタッシュケース、ブリーフケース、
フォリオなどの多くの名作イングリッシュブライドルラッゲージを生産し、1990年代後半に静かにその
幕を閉じた名門「シャトルワース社」

同社の廃業から10年以上の歳月が経過し、もはや廃棄処分寸前となっていた設備一式を英国人女性
アレックスが購入したのは2010年のことでした。

夫や友人らとチェスター郊外の美しい農村部に新たな拠点を確保しスタートしたのが「ラザフォード」です。

彼らは設備購入から一年以上をかけ見捨てられていた工具、型紙、機械をオーバーホールし、古いシャトルワース社の従業員名簿から、かつての手縫い職人たちにコンタクトを取りラザフォードに参加するように説得していきました。

イングリッシュブライドルラッゲージメーカーが数社現存するものの、市場に出回る本格的な製品数が年々減少する中、ピュアイングリッシュブライドルレザー、ソリッドブラスの金具、アイリッシュリネンの糸など可能な限り英国産の材料にこだわり、熟練の手縫い作業を頑なに再現しているラザフォード社はいまや大変貴重な存在と言えます。