もはや定番となってきました SANDERS × UW プロダクト。

定番のガラスレザーはケアが簡単で天候を気にせず履ける実用性の高いマテリアルです。

その反面、大きな履き皺やクラックの出やすさに悩まされることも。

せっかくのグッドイヤー製法ですからケアを楽しみながら永く履いていただきたい。

今年は3つ目となる新モデルをご用意しました。

ちょくちょくインスタグラムにて登場したこちら。

SANDERS × UW / Limited George Boots

アノネイカーフを採用した限定ジョージブーツ。

キメの細かいカーフならではのジワっとした光沢が美しいです。

ジョージブーツはシュナイダーやトリッカーズでも扱ってきましたので弊社では定番アイテムですが、今一度ジョージブーツについてご紹介します。

ジョージブーツはそのデザインからよくチャッカブーツと間違えられますが、ルーツが全く異なります。

チャッカブーツはポロ競技がルーツでして、1930年代にポロ競技の愛好者であったエドワード８世（ウィンザー公）が好んで履いていたことで街履きとして一般に浸透しました。

一方、ジョージブーツは1952年当時の国王ジョージ６世（ウィンザー公の弟）がそれまでロングブーツだった陸軍将校用の新デザインを承認したことが始まりです。

パンツの裾から靴紐が見えることを好まなかったことから高い位置に靴紐がくるようにデザインされた、フォーマルなアンクルブーツが完成しました。

ですので、ジョージブーツはチャッカブーツよりもシャフトが長くエレガントな印象です。

ではディテールについて

ラストは1970年代、実際に英国軍に納品していたラストを採用。

（特別に使わせていただきました☆）

フィッティングはDウィズに近い”S”。

これまで扱ってきた”ミリタリーラスト”と異なり、比較的ドレッシーなラストです。

また、古いラストのためサイズ表記に対して作りが小さく、捨て寸もあまりありません。

一般的なUKサイズよりも１サイズ程上のサイズを選ぶことをお勧めします。

（私はミリタリーダービーがsize8でジョージブーツはsize9がちょうど良いです）

トゥシェイプはスクエア気味なラウンドといったとこでしょうか。

サイドビュー。

乗馬時の着用も想定していたことからヒールは高めに設定されています。

少し低くしようか悩みましたが、せっかくなのでクラシックにオリジナル仕様で。

サンダースジョージならではの独特な履き心地をお楽しみください。

サンダースというとヒールカップが大きめの印象がありますがこのラストは比較的小さく、しっかりと踵を包んでくれます。

ピシッと入った美しいクリース。

ジョージブーツならではな３アイレット。

横に走るカンヌキは元々１本でしたが、強度に不安があり２本にしてもらいました。

外側は平コバで

内側は丸コバになっています。

あまり気にならないかもしれませんが、ちょっとした拘りです。

嬉しい迫力ある目付け。

アウトステッチも申し分なく綺麗に縫えてます。

ヒールもピシッと。

ここ最近サンダースの仕上げが以前よりも上手くなってる気がします。

ソールは当時のオリジナルに倣ってオールレザーで。

ワンメニューサービスが付きますので、滑るのが心配な方はシートヒール or ラバーヒールを付けましょう。

甲から足首にかけての立ち上がりが美しいです。

全体的に非常に良くまとまっていると思います。

SANDERS × UW / Limited Chelsea Boots

Size : UK6h～10h（作りが小さいので普段の1〜1.5UPをお勧めします）

Price : ￥８８，０００（Tax in）

近日中に着用のブログもUPしますので、ぜひご覧下さい。

ありがとうございました。

横浜店　シン