今回お修理します靴はこちら。
Allen Edmondsのセミブローグダービー。
遠目で見ても分かる良い〜味のある表情。カッコいいです。
それもそのはずでお客様によると4、50年前のものだそう。
やはり手をかけて長く履かれた靴には新品にはない迫力があります。
しかし長く履いているとヒール交換やオールソールなどとは異なるイレギュラーな修理も必要になってきます。
今回手を加えるのは羽根。
ぱっと見はどこにダメージが?という感じですが、問題は裏側。
何度も紐を結ぶ際にかかるテンションによってライニングがやられてしまいました。
アッパーもよくよく見ると穴から裂けが伸びています。
今回はライニング、アッパーの裂け補修と強度を上げるために内ハトメから外ハトメに変更します。
まずはアッパー側の裂け補修から。
このままだとまずい裂けはこれ以上広がらないよう補強材を仕込んでステッチをかけます。
続いてグズグズなライニングに上から革パッチを当てて補強。
最後にポンチで穴を開けて外ハトメを打てば
十分な強度が出ます。
ダービーシューズなので外ハトメでも違和感なく馴染みますね。
雰囲気の良いシューズですがライトの下で撮った写真ではなんとも伝わりません。
せっかくなので最後に自然光で撮影した写真を。
いやーかっこいいです。
このツヤ、ムラに履き込まれて角が取れた感じ。たまりません。
なんとも言えないオーラを感じますね。
少し話が逸れてしまいましたが、イレギュラーな内容の修理でもなんとかなることも多いです。
(たまになんともならない場合もありますが。。。。)
お困りのことがありましたら是非一度ご相談ください。
ありがとうございました。
こんな靴が似合うよう歳を重ねたい (横浜店 シン)