今回お修理する靴はこちら
GUCCIのホースビットローファーです。
ビットローファーは、サドルの代わりに馬具(ホースビット)の形を模した金具を付けたもの。
1953年に[GUCCI]が初めて発表して以来、現在も人気のデザインでグッチの代名詞の１つとされています。
今回はこちらの靴をオールソールすることに。
お預かり時の状態は
ソールにはまだ穴が空いていませんが、かなり薄くなっています。
モカシンシューズはアッパーが足をU字に包むような構造。
中底がありませんので返りが良く、足馴染みに優れた製法の靴です。
その反面、ソールに穴が開くと次は足が直接触れているアッパーの革がすり減ってしまいますので、早めのオールソールをオススメします。
こちらのローファーは奥様からプレゼントで頂いた思い出の靴ということで
できるだけ元に近い仕様にして欲しいとのことでした。
ご期待に応えられるよう、最大限オリジナルを再現します。
それでは仕上がりを。
オリジナル同様にアウトステッチの見えないヒドゥンチャネル仕様。
縁取りもピシッと。
ラスターヒールに飾り釘は４つ打ち。
アゴに入るウィールも一番近い柄を使用しています。
ウエストのロゴプレートが残っていましたので再利用。
エッジの仕上がりも美しく。
オリジナル同様に丸コバ仕上げ。
ソールとヒールのバランスもバッチリです。
Befor
After
手前味噌ですが、とても良い仕上がりかと。
ウエストに入るサイズの刻印がないくらいではないでしょうか。
今回の修理は
・ Leather All Sole Plan A ¥24,200〜
レザーのオールソールは修理屋によって仕上がりがガラッと変わります。
できるだけ元に近い仕上がりをお求めの方はぜひご相談ください。
ありがとうございました。
横浜店 シン
