【TOD’S】トッズ ドライビングシューズ 加水分解 ソール交換 ヒールパッチ

【TOD’S】トッズ ドライビングシューズ 加水分解 ソール交換 ヒールパッチ

Jul 03, 2025

【TOD’S(トッズ)】

1979年にイタリアで誕生したラグジュアリーファッションブランド「TOD’S(トッズ)」。

同年に発売されたドライビングシューズ「ゴンミーニ」が世界的なヒットとなり、一躍その名を知られることに。ソールに施されたラバーぺブル(いわゆるポチポチ)がアイコニックですよね。

現在ではシューズはもちろん、バッグやアパレル、アクセサリーなど、幅広いラインナップを展開しています。

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トッズはゴンミー二もさることながら、様々なデザインのドライビングシューズを世に送り出しているおります。
やはり、現在でもドライビングシューズは当ブランドのアイコン。
洗練されたデザインが多い様に感じます。
本日はそんなトッズの代名詞ともいえるドライビングシューズの修理事例をご紹介いたします。
実はこちらのお靴、アッパーはまだまだ綺麗なのですが…
なんと、ソールがない!
びっくりされた方、ご安心ください。
これは加水分解によってソールが劣化し、取り外した状態なんです。
※加水分解とは、水分や湿気で素材が分解してしまう現象。古くなった靴や長期間使っていなかった靴に起きがちです。
履いてないのにダメになるなんて、なんとも理不尽ですよね…。

さて、加水分解しているソールは再利用できないため新しく作り直す必要があるのですが、

今回特に頭を悩ませたのが、かかとの立ち上がり部分。ここまで立ち上がりのある既製のパーツはないので、元のソールを剥がした跡がどうしても残ってしまいます。

そこで今回は、アッパーと近い色味の革を一部当てることで、跡をカバーする処置を施しました。

これで見た目も自然に仕上がります。

悩みも解決し、後は新しくソールを張り替えるだけ。
貼り替え後はこちら。
新しいソールには「イミテーションクレープソール」を採用。
柔らかくて屈曲性もバッチリ。ドライビングシューズの特性に合った素材です。
ソールはフラットではなく、一枚重ねて段差をつけヒールを作っています。
これで修理もしやすくなりました。
気になるかかとまわりもご覧のとおり、馴染んでいます。
良い感じに仕上がりました。

今回のような加水分解でなくても、ドライビングシューズのソールは構造上どうしても削れやすい傾向にあります。

早めの修理がお勧めです。

お靴の状態チェックやご相談だけでも大歓迎です。

ぜひお気軽にご相談ください。

皆様のご利用お待ちしております。
最後までお付き合い頂き有り難うございました。
横浜店 山田