今回ご紹介するのはこちら。

J.M.WESTON 590 フルブローグダービーシューズ。

ソールに重厚感を感じませんでしょうか

それもそのはずトリプルソールと呼ばれる特別厚みのある仕様。

アウトステッチが2重になっておりウェルトとソールに段差を作ることによってコバ幅が広く、より迫力を感じます。

早速見ていきましょう。

ソールつま先部分はスチールに歪みが出たり、

ビスが１本抜けてしまっています。

厚いレザーソールは固く滑りやすく、つま先の消耗はより激しそうですね。交換していきましょう。

ヒール部分はクォーターラバーヒールに交換されているみたいですね。

オリジナルのトップピースにはスチールが付いており耐久性は抜群ですが、

滑りやすいので履き始めてすぐ交換されたようです。

こちらも減ってきているので交換しましょう。

それでは仕上がりがこちら。

Half Rubber Soles＆Vintage Steels

ハーフラバーソールとヴィンテージスチールをつけて補強いたしました。

ソール、ヒール共にラバーのタイプにすることで地面との接地面は全てラバーになり滑りにくくなったかと思います。

サイドから見ても自然な仕上がり。

より詳しく見てみましょう。

ハーフラバーとスチールの境目はフラットな仕上げ。歩き心地にも影響を与えにくいように加工しております。

ハーフラバーとアウトソールのつながりも自然な仕上がり。

目立ちにくく、剥がれにくいように薄く漉いております。

Rubber

トップピースは10mm厚のラバーヒールで交換しました。元のクォーターラバーヒールは8mmほどの厚み。

差が出る2mmほどを積み上げの革を削ってトータルの高さを変えずに仕上げております。

バランスを変えずに耐久性の変化を感じていただけるかと思います。

今回はラバー材料を使用して実用性重視でお修理させていただきました。

見た目の変化が気にならなければ、バッチリの補強になるかと思います。

お困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

皆様のご来店お待ちしております。

ありがとうございました。

青山店　網本