【ステファノベーメル】ピッチドヒールでよりクラシックに。

【ステファノベーメル】ピッチドヒールでよりクラシックに。

Feb 21, 2022

ステファノベーメルをピッチドヒールでよりクラシックに。

 

 

 

 

1988年、イタリア・フィレンツェで創業したステファノ ベーメル。

 

古き良き靴作りに触れれてきた経歴から、
クラシックな雰囲気の中にエレガントさを
融合させたデザインが魅力のベーメル。

そして卓越した技術と多彩な素材使いは、
他のブランドと一線を画します。

 

 

今回お持ち頂いたお靴もそんな1足。

 

クラシカルなデザインですが、
モダンな雰囲気があります。

 

アッパーは上質でしなやか。

 

ステッチワークも綺麗な仕上がりです。

 

この綺麗なベーメルをお修理します。

 

お修理箇所はつま先とヒール。

 

ソールは新品の状態でしたので、

履き下ろしの前に

つま先をビンテージスチールで補強しました。

これでつま先の削れを気にしないでお履きいただけます。

Vintage Steels

 

 

もう一箇所はヒール。

 

ソールは新品ですが個体自体は少し古い物、

ヒールのラバー部分がひび割れを起こしていましたので、

 

 

同じ様にラスターヒールで交換。

Quater Rubber

 

釘の打ち方も同じ様にお仕上げです。

 

そしてクラシックな雰囲気をグッと上げる様に、

表題のお修理、ピッチドヒール仕様にお修理です。

 

ここで「テーパード」と「ピッチド」を簡単にご説明。

「テーパードヒール」「ピッチドヒール」

以前のブログにありましたテーパードヒール。

ヒールアップ テーパード

 

テーパードヒール

ウェルトからヒールのトップリフトまで
斜めに真っ直ぐ細くしていく仕様。

ピッチドヒール

ウェルトからトップリフトまで
カーブをつけながら括れさせる仕様です。

 

ピッチドヒールはワークブーツ等で
よく見かけるかと思います。

 

ですがアンティークのドレスシューズでも
ピッチドヒールの仕上げは数多くあり、
クラシックなデティールの一つです。

 

お持ち頂いたベーメルのヒールは
そこまで高くない仕様。

その高さでワークブーツ程カーブをキツくすると少し目立ちすぎます。

ですので控えめながらも括れさせて、
クラシックな雰囲気を保てる様に
お仕上げしました。

 

 

 

お持ち頂いたオーナー様は古着屋のスタッフさん。
ピッチドヒールをオーダーされるあたりが憎いポイントです。

 

これでしっかりお履きいただけます。

 

 

お持ちの靴の雰囲気を変えてみたい場合の一つとして、
「テーパード」や「ピッチド」等、
ヒールを弄ってみるのもいかがでしょうか。

 

 

ご来店の際には是非お気軽にご相談ください。

 

 

ユニオンワークス新宿 フナヤマ