
【GUCCI】TOTE BAG ハンドル 持ち手補修
【GUCCI】TOTE BAG ハンドル 持ち手補修
Sep 01, 2025
靴で一番多い修理とは?
真っ先に挙げられるのはヒール(トップピース)の補修。
地面に一番接する箇所であり、
一番負荷のかかる箇所なので消耗が早いのは当然の事かと思います。
では鞄に置き換えるとどこが消耗するのでしょう。
答えはハンドル。
まぁトートバッグなど手で持つ、肩にかけるなどするタイプの鞄に限られた話ですが、
やはり一番触れたり動かしたりする箇所の消耗が早いんですよね。
本日はハンドル(持ち手)修理の一例をご紹介いたします。
素敵な柄のグッチのトートバッグ。
ハンドルはボディの大きさの割に華奢な作りです。
見た目のバランスは素敵ですが、強度面では少し心許ない。
よく見てみると、特に負荷が掛かる根元が裂けてきています。
4箇所とも同じ症状ですね。
以前同じ症状の鞄を修理させていただいだ事がございます。
その際はハンドルを作り替えたのですが、今回は部分的に補修をさせていただきました。
まず、裂けている箇所に補強材を仕込み、裂け目を跨ぐ様にステッチをかけます。
補修・補強という点で見ればこの状態でも十分ですが・・・。
やはり、見た目もなるべく綺麗に仕上げたいのでもう一手間。
次にオリジナルに近しい革を用意します。
薄く漉き、エッジも加工します。
先程のかけたステッチを覆い隠す様に巻き付け、
オリジナルの延長線上で2本ステッチを入れ直します。
同じ作業を4箇所全てに施して完成。
綺麗に仕上がったのではないでしょうか。
ハンドル修理も色々な補修方法がございます。
お客様に寄り添った補修方法をご提案差し上げられるよう心がけます。
是非ご相談ください。
皆様のご利用お待ちしております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
横浜店 山田