本日水曜日ユニオンワークスは定休日です。
お気をつけ下さい。
靴好きの中では稀に既成、オーダー論争が繰り広げられている事をご存知でしょうか?
自分の足に合ったオーダーの靴が1番!
いやいや、足の形に併せて作っているのでシルエットがイマイチ。既成の方がカッコ良い!
どちらの意見もすごく分かります。
オーダーにおいては作り手と対話を重ね、時間をかけて一緒に作っていく。
その一足にストーリーが生まれます。
シルエットも相談すればある程度は融通効きますし、必然的に愛着が湧きますね。
既成靴は気に入ったデザインの靴があればオーダーより割安で購入出来ますし、直ぐに履き始められます。
せっかちな僕は、いつかはオーダーと思いつつ、
購入後すぐに履きたくなっちゃうのでもっぱら既成なのですが。。。
冒頭からなぜこのような話をしたかと言うと、
先日ご来店頂いたお客様からこんなご依頼を受けたからです。
サルトルのロングブーツをお持ち込みのお客様。
「デザインは凄く気に入っているんですが、座った時に筒が足に当たって痛いんです。」
実際に履いて座ったところを見せてもらうと、
膝裏辺りに、ブーツの筒の踵側が当たっていました。
「どうにかなりませんか?」
「やっぱり既成よりオーダーの方が良いんですかね?」
任せてください。
既成の強みはデザインの自由度。
折角デザインが気に入って購入したのに履けなければ意味が無い。
お客様との相談の末、
今回は少しシャフトカットをして膝裏への当たりを和らげる事にしました。
このブーツの筒のトップラインは外側が高く内側が低い。
それらをなだらかに繋ぐ綺麗なラインが特徴的です。
この美しいラインをそのままに、筒の高さを低くする。
これが今回のミッションです。
先ずはラインを決めて、グルっと一周均等にカットします。
カット後トップラインをやすり、ステッチをかけ易いように均します。
トップラインから少し下にグルっとステッチをかけ、
糸処理をするとこんな感じ。
筒が長いので縫うのに一苦労。変な体勢で縫うので肩が凝りました笑
最後の仕上げにトップラインを細かい番手のやすりがけ、着色を施し完成です。
美しいラインが残せたのでは無いでしょうか。
これで気に入ったデザインをストレス無く履けますね!
皆様のご利用お待ちしております。
DM割引期間中!
是非ご活用ください!!
最後までお付き合い頂き有難うございました。
青山店 横浜店 山田