ソール交換 テムズソール

ソール交換 テムズソール

Jul 05, 2023

毎週水曜日ユニオンワークスは定休日です。

お気をつけ下さい。

 

本日はこちらのサイドゴアブーツの修理をご紹介致します。

 

レザーソールで前半分がラバーに切り替わっているタイプのソールが付いています。

 

フロントのラバー、ラバーヒールともに加水分解しています。

これはソール交換が必要ですね。

ゴムが硬化してきたり、ペタペタとしてきたら加水分解の合図だと思って下さい。

暫く履いていなかったりすると加水分解は起こりやすく、

またこれからの湿気が多い季節などは特に注意が必要です。

対策としては靴をしまう際は除湿剤を一緒に入れておく、

定期的なメンテの際にソールを曲げたりしてゴムを動かすなどが挙げられます。

まぁ、対策と言ってもあくまで進行を遅らせるという事なので

いずれは加水分解が起こってしまう可能性はございます。

 

一見すると普通のサイドゴアブーツですが、実はサイズが物凄く大きい。

 

EU49….

JPNの33cm相当になります!

 

ここまで大きい靴は正直初めてお預かりしました。

更にノーズが長めのデザインなので尚更大きく見えます。

 

 

ここでソール交換にあたって問題が一つ。

果たしてこの靴が収まるソールがあるのか。

 

柄のあるソールは正直合うものが無さそうですが、

レザーソールや無地のラバーソールなら問題無くソール交換出来そうです。

 

今回使用したのはこのソール。

Thames soles

 

エドワードグリーンやガジアーノなどの純正でも使用される英国製のソールです。

強度や履き心地面でとてもバランスの取れたラバーを使用しています。

控えめなパターンなので様々な靴に相性が良い人気のソールです。

 

それではソール交換後、仕上がりはこちら

 

細かく均一に入った横線が美しいですね。

 

トップリフトにも同じ柄の物を使用。

 

爪先、ヒールの仕上げもバッチリです。

ツルッとしていて且つ角も出ていて美しいですね。

ラバーを削るのって案外難しく、気をつけないと断面がガサガサになってしまいます。

 

引きで見るとこんな感じ。

  

 

復活しましたね!

大きい靴のお修理でお悩みの方も是非ご相談下さい。

 

皆様のご利用お待ちしております。

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

 

山田