毎週水曜日ユニオンワークスは定休日です。
お気をつけ下さい。
本日はこちらのサイドゴアブーツの修理をご紹介致します。
レザーソールで前半分がラバーに切り替わっているタイプのソールが付いています。
フロントのラバー、ラバーヒールともに加水分解しています。
これはソール交換が必要ですね。
ゴムが硬化してきたり、ペタペタとしてきたら加水分解の合図だと思って下さい。
暫く履いていなかったりすると加水分解は起こりやすく、
またこれからの湿気が多い季節などは特に注意が必要です。
対策としては靴をしまう際は除湿剤を一緒に入れておく、
定期的なメンテの際にソールを曲げたりしてゴムを動かすなどが挙げられます。
まぁ、対策と言ってもあくまで進行を遅らせるという事なので
いずれは加水分解が起こってしまう可能性はございます。
一見すると普通のサイドゴアブーツですが、実はサイズが物凄く大きい。
EU49….
JPNの33cm相当になります!
ここまで大きい靴は正直初めてお預かりしました。
更にノーズが長めのデザインなので尚更大きく見えます。
ここでソール交換にあたって問題が一つ。
果たしてこの靴が収まるソールがあるのか。
柄のあるソールは正直合うものが無さそうですが、
レザーソールや無地のラバーソールなら問題無くソール交換出来そうです。
今回使用したのはこのソール。
エドワードグリーンやガジアーノなどの純正でも使用される英国製のソールです。
強度や履き心地面でとてもバランスの取れたラバーを使用しています。
控えめなパターンなので様々な靴に相性が良い人気のソールです。
それではソール交換後、仕上がりはこちら
細かく均一に入った横線が美しいですね。
トップリフトにも同じ柄の物を使用。
爪先、ヒールの仕上げもバッチリです。
ツルッとしていて且つ角も出ていて美しいですね。
ラバーを削るのって案外難しく、気をつけないと断面がガサガサになってしまいます。
引きで見るとこんな感じ。
復活しましたね!
大きい靴のお修理でお悩みの方も是非ご相談下さい。
皆様のご利用お待ちしております。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
山田