ソール交換と染み抜きと中敷の加工

ソール交換と染み抜きと中敷の加工

Nov 17, 2022

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ここからはお修理のご紹介です。

本日はチャーチのローファーの修理です。

どこを直していくかと言うと、

先ずはソール。

ソール中央の柄が消えかかっており、厚みがだいぶ薄くなっているのが

目視でも分かります。

ソールの爪先部もそろそろウェルトに達しそうです。

トップリフトも削れきっています。

部分的に直すよりソール全体を変えた方が良さそうですね。

 

次に染み抜きも施します。

アッパーに着目すると、所々白くまだらになっています。

この白いのは革の内部に蓄積された汗(塩分)や汚れなどのが表面に浮き出てきたものです。

雨などでアッパーが濡れてしまった後、革が乾燥するタイミングで同時に出てくる事が多いです。

拭き取ったり、磨いたりすれば少しは落ち着きますが、

ザラザラが残ったりすぐにまた表面に出てくるので根本的な解決にはなりません。

しっかり水洗いをして、革内部の不純物を出し切ってしまった方が良い状態です。

今回は染み抜きもします。

 

最後は中敷。

ハーフソック(踵からウェスト程の長さの中敷)が貼られている靴の場合、

写真のように剥がれてくるくる癖付いてしまう事が良くあります。

これ履いていて足触りが結構気になるんですよね。

ばっちり癖がついてしまっているので、

このまま貼り直してもまた剥がれてくる可能性が高いです。

これの解決策は大きく分けて2つ。

1つがフルソック(踵から爪先全体の長さ)に交換する。

2つ目が癖がついている箇所をカットした後、引っ掛かりを軽減させるために

革のウェスト側を薄く漉く。

2つ目に関してはまた剥がれてくる可能性がありますが、

最初よりだいぶ軽減されます。

今回はコチラのやり方で中敷を加工します。

 

それでは以上の3点の仕上がりはコチラ

ソールは元々と同じダイナイトソールで仕上げました。

アッパーのクリーニングをしたので革の表情も蘇りました。

ソックもしっかり加工して接着しました。

これで剥がれ難くなりました。

Dainite Soles

Cleaning

しっかり直すと気持ち良いですね!

皆様のご利用お待ちしております。

 

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