愛用の革靴を長年履いていると避けられないのが色あせや変色ではないでしょうか。
日々のケアを丁寧にしていても、元々の革の特徴として色が抜けやすかったり、
クリームを塗っても色が入りにくい靴もあります。
色あせや変色も言い換えれば、エイジングや味として付き合っていく、
育ててる感覚を大切にされている方もいらっしゃるかと思いますが、
今回はその様な靴をしっかり色を戻すメニューのご紹介です。
一見同じ様に見える黒革も様々な種類があり、中には経年変化で黒色が抜けててしまう場合もあります。
こちらのエドワードグリーンもエイジングといえばエイジングですが、
今回のお客様はフォーマルやビジネスシーンではドレス感がない印象を避けたいとの事で、
しっかり黒戻しする事にしました。
単に黒クリームを塗るだけではしっかりとした黒になりませんので、
下処理や染料などの特殊な工程で進めていきますが、
その仕上げに使用したのは、ユニオンワークスオリジナルのクリーム。
単に濃い黒のクリームなだけではなく、革に良い成分を吟味して作った逸品で、
日々のケアに使えば退色防止になり、今回の様なイレギュラー時の補色にも役立つので、
黒靴好きにはオススメのクリームです。
店頭、オンラインショップで販売しています。
https://unionworks.official.ec/items/100693565
ブラウン系の革も様々で、染料で全体を染めつつ表面をコーティングするように仕上げている靴もあります。
そのような靴は表面の仕上げが取れて、中の革色が出てきてしまう場合があります。
その場合、顔料でカラーリングする方法もありますが、
こちらのアレンエドモンズは全体なムラになってしまい、
全体的にカラーリングをすると屈曲部からハクリしてしまうリスクもあるので、
残っていたオリジナルの色を参考にして更に濃くしたいというご要望から、
顔料を載せるのではなく、革を染め直すような仕上げました。
こちらのパラブーツも長年の着用により、色抜けと乾燥も進んでしまったので、
補色と保湿をしっかり加えて仕上げました。
今回のメニューは色を変えるのではなく、
色あせてしまったものをオリジナルの質感に戻すメニューです。
その靴の個体差や状態を踏まえて作業する為、
全てがこの様な仕上がりになるわけではありませんので、ご了承ください。
長年履いていて雰囲気が変わってしまった靴のお悩みがございましたら、ご相談ください。
来店の場合
https://www.union-works.co.jp/order_shop/
配送の場合
https://www.union-works.co.jp/order_delivery/
皆様のご依頼をお待ちしております。
ありがとうございました。
銀座店・青山店 藤澤