シュナイダーブーツのオールソール 2

シュナイダーブーツのオールソール 2

Jul 18, 2012

シュナイダー1 

お待たせいたしました、前回の続きです。

こちらのブーツはオーナー様のリクエストにより
Schnieder Riding Boots × UNION WORKS  Jodhpur Boots    
と同じ使用にカスタムします。

では早速ばらしてみましょう!

中身が楽しみです♪

シュナイダー2 

いい靴は接着剤があまり使われていないため、本当にばらしやすいんです♪
ばっちり接着されていると、ばらすときにウェルトやアッパーを痛めてしまう恐れがあるので
かなり重要なことなんです。

シュナイダー4 

ビスポークでは良く見られる革のシャンク、ヒールまで入っているんですね。

シュナイダー5 

コルクの代わりに何か黒いものがつめられています。
動物の毛?植物を加工して繊維状にしたもの?
海外のビスポーク靴で使われているのをたまに見かけますが、詳細は不明です。

シュナイダー6 

もちろんハンドソーンウェルテッドです。

シュナイダー7 

ヒール周りは変わっていますね、ウェストから前とは様子が違います。

ウェルトに見えるすくい縫いの糸から飛び出た同じ太さの糸がありますが
これがアウトステッチになります。
すくい縫いとほぼ同じピッチで、同一線上に縫われています。

既成靴ではアウトステッチですくい縫いを切ってしまうことが多くあるため
良くないこととされていますが、こちらはあえてでしょうか?失敗してるようには見えません。

シュナイダー3

やっぱり中身もすごかったですね。

たまにこういう古い靴をばらしますが、底付けの方法も色々あって靴作りの奥深さを感じます♪

さて、ここからはオールソール後になります。

シュナイダー9 

今までの経験を元に計算しつくしたスペードソール、UNIONWORKSの十八番です♪


シュナイダー10 

美しいステイン仕上げ♪

シュナイダー11 

ファジングも丁寧に入れました。

シュナイダー8

まるで新品のようになりました、かっこいいですね♪

長年シュナイダーを扱ってきたUNIONWORKSならではの仕上がりです!!

このようなすばらしい靴やブーツと出会えることが、この仕事の醍醐味なんです(笑)

遠方にお住まいの方や

忙しくて店舗にご来店いただけない方も多いかと思います。

工場に直接靴を送っていただいてのお修理も大歓迎です。

How To Order :http://www.union-works.co.jp/contact/

(工場 森田)