【RED WING】オールソール Vibram430 トップライン カウンターライニング補修 アッパーケア

【RED WING】オールソール Vibram430 トップライン カウンターライニング補修 アッパーケア

Oct 30, 2025

今回はレッドウィングのオックスフォードをカスタム依頼でお預かりしました。

 

 

まずは状態の確認。

ソールは全体的にすり減っており、オールソールが必要な状態。

このタイミングで別タイプのソールへカスタムすることに。

 

 

アッパーを見るとカウンターライニングに損耗があり、トップラインも裂けていました。

シューレースを解かずに脱ぎ履きを繰り返したり、靴ベラを使わずに履いているとこうした症状が出やすくなります。

 

 

ということで今回の作業は、

カスタムオールソール、トップラインとカウンターライニングの補修、そしてアッパーケアという内容で進めさせていただきます。

 

 

 

仕上がりがこちら。

 

ソールとトップリフトにVibram430を使用し、3ミリのレザーソールを挟んだダブルソール仕様。

 

ミドルソールとヒールの積み上げをブラウンで仕上げ、全体にコントラストを持たせました。

 

 

今回のようにユニットタイプのソールから仕様変更する場合はヒールを釘でかしめて固定するため、ソールに釘のあたりが出ることがあります。

 

もともとソックシートがある靴なら問題ありませんが、このレッドウィングにはソックシートがないため足当たりが悪くなります。

 

そこでソックシートを作製しました。

※インソール等を敷いて使用する場合は必要ありません。

 

 

アッパー側は裂けていたトップラインに補強材を仕込み、縫い留めて裂けの進行を防止。

 

 

穴が空いていたカウンターライニングも、色と質感が近い革を選んで補修しています。

 

 

最後に無色のクリームでアッパーをケアし、しっかり保革して自然な艶が蘇りました。

お客様のご希望により、経年変化をできるだけ残した仕上がりになっています。

 

 

 

靴の修理方法は一足ごとに異なります。

状態やご要望を踏まえ、最適な方法をご提案いたしますのでお気軽にご相談ください。

 

今回もご依頼ありがとうございました。

 

 

川戸