【 GUIDI 】グイディ フロントジップシューズ 履き下ろし前に

【 GUIDI 】グイディ フロントジップシューズ 履き下ろし前に

Apr 02, 2024

イタリアを代表するアルチザン系ブランド“GUIDI”

元々イタリア有数のタンナー“Conceria Guidi E Rosellini社”であり、そのファクトリーブランドとして作られたのがGUIDI。

現在、C-DIEM(カルペディエム)やCCP(キャロルクリスチャンポエル)などのアルチザン系ブランドに革を供給するタンナーとしても知られております。

では今回お預かりした靴をご紹介いたします。

フロントジップ仕様のシューズタイプ。

アッパーには代表的なホースフルグレインと言われる馬の表革を使用しております。

ヒールが非常に高い設定になっており、独特のコバの仕上げがより迫力を感じます。

つま先はあえて凸凹にする事で、より無骨さを感じます。

フロントのジップはYKK・EXCELLA(エクセラ)。引き手には“GUID”の刻印が入っています。

ソールを見てみましょう。

レザーソールにレザーヒール仕様。コバやソールはGUIDIならではの雰囲気があり、この荒々しさに惹かれます。

このままレザーソールの状態で履き込むのも良いですが、ヒールは特に滑りやすく減りやすいので履き始める前にラバーを貼って滑り止め+補強をいたします。

仕上がりがこちら

今回のハーフラバーソールとラバーヒールはお持ちいただいた材料を使用して修理しております。

Vibram社が作製したGUIDI専用の材料です。

ウロコ状の模様が特徴で、粘りのあるラバーの質感なので履き心地は良さそうです。

サイドからの見た目はウロコ状の模様が目立ちにくく、ザラザラなコバに馴染んでいます。

ラバーのエッジを落とすことにより、丸みのあるコバの雰囲気を損なわない様に仕上げております。

全体的にGUIDIらしさを残しつつ補強できたのではないでしょうか。

これからのエイジングが楽しみな一足ですね。

今回は材料持ち込みでのハーフラバーとラバーヒールのご依頼でした。

お持ちいただいた材料が問題なく使用できる場合はお受けできますが、素材の状態やサイズによってはお受けできかねる場合もございます。

お気軽にご相談ください。

ありがとうございました。

青山店 網本