【CROCKETT & JONES】履き口補修 ビーディング補修 ヒール交換

【CROCKETT & JONES】履き口補修 ビーディング補修 ヒール交換

Jul 21, 2026

本日は、クロケット&ジョーンズの修理事例をご紹介します。

クロケット&ジョーンズといえば、「品質と価格のバランスが良く、

コストパフォーマンスに優れた靴」と評されることが多いブランドです。

さまざまな靴を見てきた修理屋の目線から見ても、その評価はまさにその通りだと感じます。

今回ご紹介するのは、セミブローグのアデレードモデル「ALBION」の修理です。

 

まずは状態を確認していきます。

ソールはまだ十分な厚みが残っており、オールソール交換の必要はありませんでした。

 

一方でヒールを見ると、トップピースを超えて積み上げ革まで摩耗している状態でした。

 

続いてアッパーです。

全体的には良好なコンディションでしたが、履き口に問題が見られました。

ビーディングがところどころ裂けてしまっています。

ここでいう「ビーディング」とは、トップラインのアッパーとライニングの間に挟み込まれている細い革のことです。

 

履き口の補強という役割もありますが、どちらかといえば装飾的な意味合いが強く、

アッパーとライニングの間に一枚革を挟むことで、履き口に適度なボリュームが生まれ、高級感のある仕上がりになります。

 

さらに、カウンターライニングにも擦れや破れが見られました。

 

今回はヒール(トップピース)、ビーディング、カウンターライニング。

以上の3点を修理いたしました。

 

それでは仕上がりをご覧ください。

 

まずはトップピース交換です。

使用したのは、オリジナルと同じダヴテイルです。

Dove Tail (ENGLAND)

 

摩耗したトップピースを取り外し、削れてしまった積み上げ革には当て革を施して厚みと外周を整えたうえで、

新しいトップピースを取り付けました。

 

続いてビーディング補修です。

裂けてしまった部分を丁寧に切り取り、新たな革を挟み込んで仕上げています。

傷んでいた箇所も、自然な仕上がりになりました。

最後はカウンターライニング補修です。

破れた部分を覆うように同系色の革を貼り、トップラインでしっかりと縫い留めています。

 

また、補修箇所の境目が目立たないよう、革のエッジは薄く漉いて違和感のない仕上がりを目指しました。

良い雰囲気に仕上がったと思います。

ユニオンワークスでは、靴の修理はもちろん、鞄や革小物の修理も承っております。

 

お困りのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

横浜店 山田