【 Crockett&Jones 】クロケット&ジョーンズBELGRAVE オールソールカウンターライニング補修

【 Crockett&Jones 】クロケット&ジョーンズBELGRAVE オールソールカウンターライニング補修

Nov 07, 2023


今回はクロケット&ジョーンズ ベルグレイブのお修理です。

こちらのモデルは、クロケット&ジョーンズ社長のジョナサン・ジョーンズ氏も愛用していたブランドを代表する一足ですね。

以前、「ベルグレイブは修理を繰り返しながら長く履いている一足。」と彼が某雑誌で言っていたのを見てからは

クロケットのオックスフォードといえばこれ。
と私の中では印象の強い靴で、お修理を受ける度に
やはりかっこいい靴だなぁ、と思っています。

さて、、、今回はどのような状態でしょうか。
まずはソール側を見ていきましょう。

 

 

 

ソールの中心はハーフラバーも貫通し穴が。
ヒールも積み上げまで完全に削れてますのでオールソールのタイミングですね。

現状と同じようにレザーソールへの交換も可能ですが
今回はお客様のリクエストでダイナイトソールへ。

 

Dainite Soles

 

 

 

 

 

また、通常はオールソールの際に再利用していくウェルトにも傷みが。これからの修理を見据え、今回はこちらも交換。リウェルトしていきます。

 

Welt replacement

 

 

次に履き口。

脱ぎ履きの文化がある日本。
どうしても履き口は傷みが出やすい箇所です。
やや痛々しい状態ではありますが、なるべくオリジナルを崩さず自然な仕上がりでお修理させていただきます。

 

 

Counter Lining

 

 

仕上がりがこちら。

 

 

 

新しいソールが付きました。

ドレスシューズには相性抜群のソールです。
レザーソールと比べると天候も気にせず履けるようになりましたね。

 

 

 

 

ウェルトもこの通り。

目立つ場所ではありませんが、繰り返し修理をすることを考えるととても大事な部分になります。 


これで今後のオールソールも安心です。

 

 

続いて履き口。


残っている革は伸び止めテープと一緒に戻していきます。

 

 

その後カウンターライニングに新しい革を縫い止め完成。

このような状態になってしまった際には
ほつれた糸やめくれた革は無理に切ったりせずお持ちいただけると、それを生かしたお修理ができますので仕上がりも綺麗にできます。

 

 

 

最後に全体的に汚れや古いクリームが溜まっている状態でしたのでリフレッシュ。

これからの更なるエイジングが楽しみです。

 

 

 

 

いかがでしょうか。
靴底、内側、外側それぞれしっかり綺麗にするとかなり印象が変わりましたね。

お持ちの靴も、ぜひお困りなことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

ようやくお修理の紹介ができました。

青山店 横浜店 友野