Edward Green All Sole 2 ☆

Edward Green All Sole 2 ☆

Sep 07, 2010

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前回から引き続き Edward Green のオールソール☆

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数ある種類のベンズ(アウトソール)から厳選したものを新たなソールとして仮接着、その後エッジをトリミングします。

OS前   

ウェルトに残る古いアウトステッチは全て除去済み。これ当然です♪

同じ穴に新たなステッチを落とすことはまさに神業?

OS後 

まあ、ご覧の通りでございます(笑)

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ただ、古い穴を追いガチャガチャ縫えばいいって話しじゃありません。ソール面には糸が出ないよう「ヒドゥン・チャネル」仕様です。エドワードグリーンのソールを貼りかえるなら、これも当然です♪

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で、「ヒドゥン・チャネル」

なかなか実際の所どうなっているのか???

今回はアップでご紹介。

5ミリ厚のアウトソールのエッジから7、8ミリを薄く?スライスし?それをまくり上げ?、その下を?縫っていくわけです。

(「?マーク」多いのは的確な表現が見つからないためです。言葉にすると何だか安っぽく簡単そうになってしまいますが、なかなか奥が深いんですよ。)

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ちなみにこの画は本家エドワードグリーンの工場が行ったもの。靴の製造工程を紹介するサンプルです。

やはりかないません。ため息モンです・・・・・・・・・・・。

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チャネルを寝かせてヒールも付いた画。

ここからはトリミング妙技の見せ所。

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ヒール部のラフ・フィニッシュ。

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ヒールの飾り釘は真鍮無垢のモノ。

一本打っては釘の頭を落とし・・・・・・それの繰り返しで今回は両足で46本。

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ウェストのラウンドエッジの再現。これも常識です。

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ソール・ステインで仕上げた後、決められた箇所にコテ、ウィール(飾り)を入れて完成☆

お疲れ気味のアッパーも優しく磨いてあげます。

これでまた長く履けますね☆