【パラブーツ / シャンボード】リウェルト+オールソール

【パラブーツ / シャンボード】リウェルト+オールソール

Apr 29, 2022

 

パラブーツ シャンボード

フランスのシューズブランド『パラブーツ』。

 

同ブランドのラインナップの中で人気の高い
「シャンボード」をオールソールでお預かりしました。

 

お預かり時のソールは
オリジナルのパラテックソール。

弾力性のあるラバーソールで歩きやすく、
ラバー製なので雨でも気兼ねなく履けるのが魅力です。

 

ヒールやソールがすり減っている訳ではありませんが、
今回はオールソールのお修理。

 

その理由はウェルトが横に裂けてしまった為です。

 

緑の丸の部分が裂けています。

 

 

パラブーツを履く理由の一つに「雨でも履ける」
といった事が挙げられると思います。

 

 

アッパーには油分を多く含む撥水性の高いリスレザー。
靴底はクッション感が良くて
濡れても平気なラバー製。

この仕様であれば雨に濡れても靴底はあまり気にせず、
アッパーをささっとケアすれば良いので
雨の日でもついつい履いてしまうのは頷けます。

 

ですが「ウェルト」も革で出来ています。

アッパー同様に濡れた後はお手入れしてあげると
より長持ちしてくれます。

 

この事はパラブーツに限らず他の靴にも言えますが
靴を磨く際、アッパーにクリームを入れますよね。

それでは、ウェルトへはどうでしょうか。

店頭で靴磨きのお話をお伺いしてると
ウェルトにもクリームを入れられてる方は
そこまで多くない印象があります。

濡れて乾いてを繰り返すとアッパーの革は油分が抜けて
硬化し割れてきやすくなります。

そうならない様にクリームを使いケアされると思いますが、
ウェルトも同じです。

ウェルトが乾燥した状態で履き続けると裂けやすくなりますので
濡れた後のケアは大事になります。

今回お持ち頂いたオーナー様も
雨の日によく履いていらっしゃったそうです。

このままでは履く度に裂け目が進行していきます。

 

そこで先ずはしっかりとリウェルトを施して
オールソールを行いました。

 

 

オールソールに使ったソールはリッジウェイソール。

【リッジウェイソール】

Ridgeway Soles

 

リッジウェイソールの特徴は

【Church’s・Ryder】リッジウェイでオールソール。

 

上記のブログでもご紹介しましたが、


波型のパターンが中央に集まった形状が特徴的。

 

パラテックソール同様にパターンがサイドエッジまで見えません。

カジュアル感がやや薄れ、
横からの見た目がスマートに仕上がります。

 

 

 

ヒールには積み革を挟んだ仕様。
後々ヒールが減ってきた時にトップピースだけの交換が可能になります。

 

最後にアッパーとウェルトにクリームを入れて完成です。

これでまたお履きいただけますね。

 

これから梅雨時期になり雨の日が多くなりますね。

濡れてしまった後はアッパーとウェルトにクリーム入れて、
しっかりと油分補給を行ってあげると、お気に入りの1足が
より長持ちしてくれてると思います。

靴を磨く時、是非やってみてください。

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