以前、「靴修理のやりがい・喜びは何ですか？」

と聞かれた事があります。

なんと答えたか定かではありませんが

自分らしい答えでは無かったことを憶えています。
　

その後も何となくアタマに残り、いつもの様に作業していると

「密かな楽しみ」が自分にもある事に気づきましたのでご紹介いたします！

修理に出して頂いているオーナーさん、つまり靴の持ち主の方。

その方でさえ知らないのでは？というトコロを見ると

なんだか嬉しくなったりします

こちらはジップ交換中のロングブーツ

ジップを外すと、なんチャラかんチャラ ライニングと書いてあります（笑）

ライニング（裏地）をつくっているメーカーでしょうか？

隠れた部分なので、縫い目を外さない限り、なかなか見られないトコロだと思います 。

  

  
 

このバックルの裏には‥

ブランドの刻印があったりします！

この靴をお持ちでご存じない方も多いのでは？

 

 

ひとつ無くなってしまったこちらのタッセル！

作り直す場合

残っている片方を参考にするため、１度くるくるを開きます

 

　
タッセルの形や大きさはブランドにより少しずつ異なり

これはグッチ式？でしょうか、ワタシも初めて見るパターンでした。

日々こういった、作り手のこだわりに触れながら

「へー」　とか　「Ｈａ～」　と関心し、働く事が

楽しみのひとつにあります

おかげさまで、皆様より世界中の色々な靴をお預かりしておりますので

こういった楽しみは尽きることがありません。

ちなみに‥

タッセルを作り直すと

こういった感じになります！

数日間ポケットにでも忍ばせてれば、もう少しクタッとするのですが

あまりお待たせするワケにもいきませんので（笑）

少し履いていただければ、馴染んでいくと思います。

工場あおき