【Red Wing】レッドウィング エンジニアブーツ 中底補強 ヒール交換 Vibram#430 Heels

【Red Wing】レッドウィング エンジニアブーツ 中底補強 ヒール交換 Vibram#430 Heels

Oct 29, 2025

 


今回お修理するのはRed Wingのエンジニアブーツ。

 

 

 


コロナ以降様々なモデルがオフィシャルラインナップから消えたレッドウィング。

エンジニアブーツも消えたモデルの中の1つでしたが
先日オフィシャルからエンジニアブーツの復活という嬉しいニュースがアナウンスされていましたね。

 

 

今回お持ちいただいたのは

 


PT91表記でヴィンテージ市場で人気のブーツ。

 


ソールはオリジナルでトップピースだけ交換されてます。

 


交換して間も無いのかヒールは全然減っていませんが

 

 


ヒールがソールごと根本から外れてしまってました。

 


見てわかる通り釘が刺さったまま抜け落ちてしまっています。

 

実はこのケース、PT91や99等のヴィンテージのエンジニアブーツに多く見られる症状。

 

 

 


原因を確認するため中敷を外します。

 

 


分かりにくいかもしれませんが

 


足を置く台にあたる中底の革がバキバキに割れています。

 

 

この当時の中底は材料がそこまで優れていなく時間が経った今、
中底が経年劣化で割れて釘が抜けてしまう症状がここ数年多く見受けられます。

 

 

バキバキに割れてしまった中底にソールとヒールを固定するため釘を再度打たなければ修理できないので

 


硬度の高い板を

 


ヒール状に整形し。

 


これをソールとカシメて

 


先ずソールをしっかり固定します。

 


そのままヒールの土台、トップピースの順で固定します。

 

 


トップピースはお持ちいただいた時と同じVibram#430ヒール。

 

Vibram #430

 

 

 

今回割れていたのはヒール周りだけでしたが将来的につま先側も割れるリスクがあります。

 


そこで、カカトからつま先まで新しい革を敷きます。

 


オリジナルのハーフソックをつけ直して完成です。

 

 


中底の強度も上がりましたのでまだまだお履きいただけると思います。

 

今回ご紹介したレッドウィング以外にもワークブーツのお修理を行っております。
お手持ちのブーツでお困り事がありましたらお気軽にご相談下さい。

 

 

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