【 RED WING 】レッドウィング エンジニアブーツ “2268” PT91 Vibram#700 オールソール

【 RED WING 】レッドウィング エンジニアブーツ “2268” PT91 Vibram#700 オールソール

Feb 24, 2024

レッドウィングのエンジニアブーツ。

この2268は定番中の定番。

 

今現在レッドウィング社ではエンジニアブーツは製造されていないようで

入手が難しい状態が続いています。

お修理をして履いていく選択の大切さを実感できますね。

 

筒部分にはプリント羽タグ。

タグにはPT91の文字があります。

 

そしてこの年代のモデルに見られる

ディテールとして挙げられるものの一つが

 

茶芯です。

綺麗な茶芯の表情をしており履き皺の左右差も殆ど無く

非常に良い個体ですね。

 

ヒールカップ部分や

 

履き口部分の表情もたまらないですね。

この茶芯のエンジニアブーツを再現しようと

10年程前に9268というモデルが発売されましたが

復刻モデルと比較しヴィンテージの茶芯の表情は自然体で

美しく格好良い印象です。

 

ここからが本題。

今回はソールの擦り減りが気になるとのことでお持ち込み頂きました。

 

擦り減りによりソールのパターンが無くなっている部分がある他

 

所々アウトステッチが擦り切れてしまっています。

 

トップピースもフロント部分同様に

パターンが擦り減ってしまっていますね。

 

よく見るとトップピースの擦り減っている部分に対し

補修剤を使用して補修した形跡がありますね。

今回はソールが全体的に擦り減っているので

オールソールをさせて頂くことに。

 

仕上がりがこちら。

 

Vibram #700

使用したソールはVibram#700。

ワークブーツのソール交換でお馴染みのソールです。

 

ソール自体にそこまで凹凸はない材料ですが

いくつものシェブロン状のパターンが

アスファルトを掴み高いグリップ力を誇ります。

 

また耐久性やクッション性にも優れているので

擦り減りを気にせずガシガシお履き頂けます。

 

トップピースもフロント部分同様にVibram#700ヒールを使用。

こちらにもシェブロン状のパターンが入ります。

 

ウェルトとアウトソールの間には

オリジナル通りレザーのミドルソールを入れています。

 

アウトソールとトップピースの間には

オリジナルにはプラスチックの積み上げを使用されていますが

プラスチックは加水分解を起こし割れてしまうことがあるので

弊社でオールソールをする際はレザーの積み上げに変更します。

この仕様にすることで加水分解の心配をせず

気兼ねなくお履き頂けます。

 

またヒールの形状はオリジナルを再現するように

ウエスト部分を括れさせるピッチドヒール仕様にしています。

 

今回はエンジニアブーツのオールソールをさせて頂きました。

ソールのブラックとブラウンのコントラストが

アッパーの色味に合っていて雰囲気バッチリ。

最高の仕上がりになったのではないでしょうか。

 

靴を長く履く上でソールのお修理は必要不可欠。

もちろん履き潰してしまうという選択もありますが

長年お手入れをして履き込み自分の足に馴染んだ靴は

唯一無二の存在といっても過言ではありません。

自分だけの一足を長くお履き頂くには

適切なタイミングで適切なお修理が必要不可欠。

是非ご検討下さい。

 

また弊社では様々なレッドウィングの

カスタムやお修理をお受けしております。

こちらからこの他の事例をご確認頂けますので

合わせてご覧下さい。

 

ご不明点ございましたら

どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

 

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

 

ありがとうございました。

 

青山店 中田