【GUIDI】
日本でも大変人気のブーツメーカーで、アルチザンブランドの中で最も有名なブランドの一つです。
こちらが今回修理するGUIDIのレースアップブーツ
波打つような皺が特徴的ですね、THEアルチザンブランドというようなデザインだと思います。
長年の使用により、アイレットが裂けてしまったよう。
今回は、靴紐が通る穴(アイレット)を、再発防止の補強も兼ねて直していこうと思います。
それでは早速、作業工程の写真をご覧ください。
まずはアッパーとライニングを分解
アッパーやライニングを傷つけないように丁寧にステッチをほどき、裂け具合を確認します。
アッパー、ライニング共に薄く伸びているので、
裂け部分にを当て革をし再発防止為、補強します。
裂けているアッパーに補強テープを仕込んだ革を貼ります。
段差が出ないように、革のエンドをスライス
アイレット部分にステッチをかけ、裂けの悪化を防止
次はライニング側へ
羽根の形にあわせた革を貼り内側からも補強。
オリジナルのライニングがある状態で貼ると、厚くなりすぎてしまうのでオリジナルライニングはカットし、
こちらも段差が出ないように薄くスライスします。
履いていて、めくれてこないようにステッチをかけます。
アッパー側から元の穴に合わせながらダブルステッチをかけ
オリジナルのアイレット部分に穴を開け
空けた穴にクリームを入れなじませ、アッパーをガイドに当て革をカット
表からはこんな感じ
最初にほどいたステッチ穴にミシンをかけているので違和感なく仕上がっているのではないでしょうか。
【before】
【after】
GUIDI独特の皺も損なわずに補修できたと思います。
レザーシューレースを通して
完成!
これで安心して履いていけますね☆
履く機会が増えてくれたら嬉しいです。
これは直るかな?という靴がございましたら、ぜひ一度お持ち込みください。
ご依頼お待ちしております。
ユニオンワークス銀座店 滝口