【 J.M.WESTON 】JMウエストン ゴルフ “641” オールソール

【 J.M.WESTON 】JMウエストン ゴルフ “641” オールソール

Jun 15, 2023

JMウエストンのゴルフ。

ブランドを代表する定番モデルの一つですね。

 

ソールは純正のラバーソール。

 

まだ履けそうではありますが

中央のパターンがすり減ってきており

滑りやすさを感じてきたそう。

 

つま先や

 

トップピースもすり減っています。

今回はソールのお修理に加え

 

割れているモカ部分の接着と

 

乾燥しているアッパーのメンテナンスをさせて頂きました。

 

Ridgeway Soles

今回は全体的にソールのすり減りが見受けられましたので

純正に近いリッジウェイソールでオールソール。

 

オリジナルの雰囲気を損なわない

ウエストンのゴルフの定番修理材料。

 

イギリス製のこのソールは高いグリップ力を誇り

アスファルトをしっかりと掴んでくれるので

滑りにくい仕様です。

 

このパターンということもあり

同じくイギリス製のダイナイトソールと比較すると

ややカジュアルな印象ですね。

 

ちなみにウエスト部分にある『94%』。

たまにお客様からどういう意味かという

お問い合わせを頂くのでご紹介。

一説によると1930年代にこのソールが初めて製品になった際

ラバーの含有量が94%であることを誇りに

金型に刻んだことが始まりだそう。

製品化から時代が流れ対磨耗技術が進歩し他の添加物も加わり

その含有量は変化し現在は60%程になり

当初よりも強度は高くなりましたが

この『94%』という数字は取り除かず

今後もリッジウェイソールに刻まれ続けるみたいです。

 

つま先は厚みを取り戻し

 

トップピースもリッジウェイヒールで交換し

オリジナルの雰囲気を保っています。

 

割れていたモカ部分は接着をしていますが

履き皺が入る部分の為しばらくすると

再度割れてしまう可能性が高いです。

この部分はその都度接着をしていくしかなさそうですね。

 

乾いていたアッパーはメンテナンスを施し

潤いと柔軟性を取り戻しました。

 

ソールの中央に穴が空いたり割れてきた場合は

オールソールが必須ではありますが

(レザーソールの場合は穴が空いても

ハーフラバーソールで補強できる可能性もあります)

今回のようにソールのパターンがすり減り

滑りやすくなってしまうケースもございます。

すり減り具合によってはオールソールをした方が

良いケースもございますので

お気軽にご相談下さい。

 

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

ありがとうございました。

 

青山店 中田