Classic Style

Classic Style

Nov 21, 2007

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久々にドレスシューズを購入しました。

が、履く予定はありません。

ただ、今買っておかないと今後買えなくなるかも・・・・・と思い購入しました。

自分が靴の仕事を始めた十数年前、今も尊敬する大先輩のコラムで「無理をしてでも今、一生分の靴を揃えてしまいなさい。十年後には同じクオリティの靴はきっと手に入らないよ。」といった内容のことを読みました。

残念なことですが、素材の問題、技術的な問題、環境の変化により「昔ながらの良い物」は少しづつゆっくりと姿を消していきます。

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 本物の上質なカーフです。何のお化粧もしていないのでまるで光って見えませんが本当にきめがきれいです。アッパーのステッチ、ソールを止めているアウトステッチとそのピッチに合わせたファッジも見事です。ため息出ます・・・・・・・。

 お伝えできないのが残念なのがこの靴の「匂い」。とても懐かしくて、ちょっと切ない匂いです。自分が仕事を始めたころを思い出します。

この一足はなんのてらいも、狙いもなく、自己主張はひとつもありません。ただ、昔からあるクラシックスタイルの上質な一足の靴です。

世界的な流行としてモードの風が吹き荒れる中、クラシックスタイルは「スタイル」だけが残り、「製品」はゆっくりと静かに消えつつある気がします。

そして自分らの仕事がそれらに再び命を吹き込むことができる修理屋であることに安堵し、そのことにより多少の誇りが持て、責任の重さに身が締まる思いがするのであります。

さあ!今こそクラシックスタイルどんな無理をしてでも買い占めましょう!!ローン組んででも、彼女、かみさん泣かしてもバンバン買わなきゃ最後のチャンス!?  んでもってユニオンでヴィンテージスティールつけましょう!おろす前につけとかないとつま先すぐに減りまっせ~!!☆

って、それがオチかい?

ま、ヴィンテージスティールはどうでもいいんですけどね・・・・・・・・・・。

工場 なかがわ