First things

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Nov 11, 2013

11月に入りやっと冬らしい気候になって参りました。

早くコートが着たい! そんな一心で先日、初めて購入したチェスターフィールドを着て出勤しました。

結果

フライングし過ぎました。 暑すぎる。。

ほとんど手で持っての移動。

はぁ、早く暑さを気にせず着たい。

最近コートの他にも、初めての出来事がありました。

人生初のAll sole(以下 As)交換に挑戦。

今回Asしたのはこちら

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私物の73ラストChet wynd

ライニングがコットンで、足当たりがよく、履きやすいので気に入っています。

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アッパーの状態もまだまだ良いので、As交換をして、まだまだ現役で頑張ってもらいましょう。

先輩方の指導のもとまずはバラシ。

ソール、シャンク、ヒールと、それぞれのパーツにバラシます。

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ヒールとアッパーの間にはこのようにはちまきと呼ばれる革が挟んであります。

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見て下さいこのはちまきを止めているペース(木釘)の数。 
チャーチの丁寧な仕事が分かりますよね。

※バラシの際に、しっかりとアウトステッチの残りを抜きます。
これが残ったままだと、再度縫い直した際に汚い仕上がりになってしまいます。

シャンクを元の位置に戻した後、新しいコルクに詰め替え、形を整えます。

ソールを接着剤で貼付けた後、ミシンで縫います。

IMG_0961.jpg 

コバを荒削りして、ある程度形を整えた後

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踵に釘を打ち、ソールの表面を薄く削り落とした後

ヒールを取り付けます。

コバとヒールの側面をキレイに整えた後、インクを塗り仕上げます。

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ここまで着たら、ほぼ完成です。

後はソールに色を入れて、コテなどを用いて細かい飾りを入れてあげると…

※弊社では極力、元のソールの意匠を再現いたします。特に英国靴の再現はお任せ下さい。

こんな感じに仕上がりました。

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若干の色むらはご愛嬌。

この通りコバの爪もキレイに出せました。

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ヒールに関しては大満足の仕上がりです。

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一から靴は作ったことはあるものの、
出来上がってる靴のソールを交換するのは、かってが違い、
とても苦労しました。

大分簡略化して紹介してしまいましたが、
Asがどのような工程で行われているか、お分かりになって頂けましたでしょうか?

次回からAs交換をご依頼下さるお客様は、どのような工程でAsされたのか想像されると、
よりいっそう靴に愛着が湧くかもしれませんね。

なお、お客様の靴に関しましては、
熟練の先輩方が愛情を込めて作業にあたらせて頂きますのでご安心下さい。

皆様の御来店お待ちしております。

銀座店  山田 )