有難いことに、最近は「ん？自分って何屋だったっけ？」と思うほど、

バッグ修理のご依頼が増えております。

もちろん靴の修理もですが、バッグの修理もこれまた楽しい。

靴に比べるとご依頼はまだ少なめな分、毎回新しい発見や学びがあり、刺激的な時間を過ごしています。

入社13年目、まだまだ成長中。

この仕事は、本当に奥が深いですね。

そんなわけで本日はバッグの修理をご紹介いたします！

「LOEWE」ロエベ

1846年にスペインマドリードにて皮革工房として創業。

デザイン、品質、耐久性を兼ね備えた優れた商品を提供する一流ブランドです。

今回お預かりしたのは、トートバッグとしてもショルダーバッグとしても使える2WAYタイプ。

バッグ内側にはストラップを取り付ける金具があり、不要なときはストラップを外せば金具も見えず、

トートバッグのようにすっきりとした見た目になります。

細部まで拘りが感じられますね。

今回のご依頼内容はこちらの持ち手部分。

よく見ると、ハンドルの根元に裂けが生じており、しかも複数箇所でダメージが確認できました。

エッジ（コバ）の塗装も剥がれ始めています。

部分補修も可能ではありますが、今回はより長く安心してお使いいただけるよう、

ハンドルを新しく作り替えることにしました。

まずはハンドルボディを縫い止めているステッチを丁寧に解き、

本体からハンドルを取り外していきます。

すべて外し終えたら、新しいハンドルの製作開始です。

短冊状に切った革を縦方向に折り、間に補強材を挟みます。

折り返した反対側にステッチをかけ、その後エッジの仕上げ（コバ磨き）を行います。

続いて、持ち手部分に革当てを縫い付けてハンドルが完成。

最後にバッグ本体へ縫い止めれば修理完了です。

仕上がりはこちら。   

ご覧の通り、自然な仕上がりに。

バッグ全体の雰囲気にしっかり馴染んでいます。

靴の修理はもちろん、バッグの修理も承っております。

お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

横浜店　山田