
【ALDEN】CAPE COD COLLECTION モカシンシューズ ウェルト ソール交換
【ALDEN】CAPE COD COLLECTION モカシンシューズ ウェルト ソール交換
Jun 19, 2026
本日ご紹介するのは、ALDENのモカシンシューズです。

中敷きを見ると「CAPE COD COLLECTION」の表記があります。

このシリーズは1990年代から2000年代にかけて、ALDENのカジュアルラインとして展開されていたモデルだそうです。
通常ラインとは異なり、アメリカ北東部・ニューイングランド地方にあった、
現在は存在しないモカシン専門ファクトリーで生産されていました。
また、日本では未発売だったと言われており、非常に希少性の高い一足です。
オーナー様が大切に履かれていたことがうかがえ、アッパーは丁寧にケアされ、良好なコンディションを保っています。

ソールは、ウェルト・レザーミッドソール・アウトソールの3層構造。

アウトソールにはヴィブラム社のガムライトソールが採用されています。


ヒールに多少の摩耗が見られますが、すぐに交換が必要な状態ではなく、もうしばらく使用できそうです。
もしかすると、過去にアウトソールのみ交換されているのかもしれません。

アウトソール自体にもまだ十分な厚みが残っていましたが、
ウェルトを確認すると経年劣化によるひび割れが見受けられました。

しかも、劣化は1か所だけではなく複数箇所に及んでいます。

ウェルトの割れを根本的に改善するためには、ウェルト交換が必要となります。
また、ウェルト交換を行う際はソールの取り外しが必須となるため、ソール交換も同時に行います。
比較的大掛かりな修理にはなりますが、オーナー様から「この機会にしっかり直したい」とのご要望をいただきましたので、
ウェルトからアウトソールまで一新するフルリペアを実施いたしました。
それでは、仕上がりをご覧ください。

オリジナルと同様に、ウェルト・レザーミッドソール・アウトソールの3層構造で再構築しています。

調べたところ、純正仕様でもガムライトソールが使用されていたため、
今回も同じヴィブラム製ガムライトソールを採用しました。

ヒールの厚みも回復し、シャープな印象が戻っています。

そして肝心のウェルトもご覧の通り。

オリジナルはナンポウ材(革の粉末を圧縮・成形した素材)のウェルトが使用されていましたが、
今回は本革製ウェルトで巻き替えを行いました。
これにより、オリジナルに近い外観を維持しながら、耐久性・強度ともに向上しています。
見た目はオリジナルの雰囲気を損なわず、実用面ではさらに丈夫になった理想的な仕上がりとなったのではないでしょうか。

修理やメンテナンスをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
横浜店 山田






