シューツリーの選び方

シューツリーの選び方

Sep 17, 2012

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シューツリーは必要ですか?

とよく質問を受けますが、ツリーは必ず用意すべきです。
 

シューツリーはスーツで言えばハンガーのようなもの。

脱いだジャケットを椅子の背もたれに掛けたままや、

肩の厚みのない針金ハンガーに掛けていたら型崩れすることは言うまでもありません。

靴も同じく脱いだままでいたら履いている時の癖がついてしまって

だんだんと履きじわが深く、つま先が反り上がってきてしまいます。

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こんな感じ。

艶感の良い革なのにこれでは台無しです・・・

良い状態をキープしたまま使用できるよう、適切なシューツリーを用意しましょう!

とはいえ、ツリー選びはなかなか難しいものです。

まず、靴によって合うツリーは皆違います。

つま先が丸くゆとりのある靴とロングノーズの尖った靴。

履く人が同じでもそれぞれに合うツリーは大きく違ってくるのです!

必ずその靴に入れて試してみることをオススメします。

ツリーには目安のサイズが記載してありますが、あまりあてにはなりませんのでご注意を。

ここでいくつかツリー選びのポイントをご紹介します。

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1、履きじわがキチンと伸びているか。

 ここが大きく浮いているとあまり効果がありません。

 歩行時に付いた履きしわを戻してあげることがツリーの最大の目的です。

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2、テンションの強さ。

 ばね式の場合程よくバネが効いていることが大切です。

 きつ過ぎて前後の木製パーツがくっ付いてしまうくらいだと逆に靴に悪影響となります。

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3、甲の高さ。

 この当たりに手を当ててツリーを入れてみます。

 多少ならOKですが、ここをもの凄く押し上げてしまう物も靴が変形してしまうのでよくありません。

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4、ボールジョイントのフィット感。

 既製品だと足りないことが多いですが出来れば合っていてほしいですね。 

 
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5、カカトのフィット感

 変にカカトが広がったり、逆に尖ってしまうのもよくありません。

 カカトの形状がスティックタイプよりはカカトの形状になっている方が靴には優しいですが、

 バネのテンションに注意すればどちらでも問題はありません。

と、いろいろ書いてしまうと余計に難しく面倒に感じてしまいますが、

今お手持ちのツリーが合っているかどうかの目安にしてみてください。

全てを満たすツリーを探すことは中々難しいことです。

程よく合っていて緩過ぎず、きつ過ぎない物を選べば基本的にはOKです。

ご心配であれば、ツリーを入れたい靴を履いてきて頂くか、片足でも持ってきて頂ければ

可能な限りその靴に合うものをスタッフがお選びします。

先週から ご奉仕品としてお買い得なツリー も取り揃えていますので

お気軽にご相談ください。

( 銀座店 鳥海 )