マルジェラ定番の足袋シリーズ。

サンダル、バレエシューズ、ブーツにスニーカーとあらゆる靴を足袋の形にしており、マルジェラの靴＝足袋という印象をお持ちの方も多いかと思います。

早速ソールからみていきましょう。

前半分にはあらかじめラバーを貼ってお履きになられていたようです。

つま先のラバーは削れ、残りの厚みも僅かとなっております。

また、レザーソールとのキワは剥がれ始めている状態。

これを機にハーフラバーを交換しましょう。

リフトも修理しても良い頃合いなので交換しましょう。

続いてアッパー

つま先はどうしても傷つきやすく、

全体的に色褪せているのでキズ補修と磨きできれいにしていきましょう。

仕上がりがこちら。

Half Rubber Soles (Martin Margiela)

Rubber

同じパターンのハーフラバーとラバーヒールでお修理いたしました。

つま先部分を下処理することで厚みが均一になり、きれいな仕上がりになります。

元々のラバーの跡は隠しつつブランドロゴは残す絶妙な位置。

サイドから見てもラバーは目立ちにくいかと思います。

リフトは形を再現しているのできれいに馴染んでおります。

続いてアッパー。

Scratch

キズ部分は整えて着色し、ツヤ感を合わせることで違和感なく仕上がったのではないでしょうか。

全体的には補色をしながらクリームでケア。

色も入り引き締まった見た目になりました。

これでソール、アッパー共にバッチリ仕上がりました。

夏に履いた靴は冬のうちに直し、次のシーズンに向けて備えておく事をオススメします。

汚れた状態でしまっておくと、革の劣化やカビが発生してしまうこともございますのでお気をつけください。

気になる場合はぜひ一度ご相談ください。

ありがとうございました。

青山店　網本