【ALDEN】内側にも目を オールデン

【ALDEN】内側にも目を オールデン

Feb 15, 2024

靴の状態を確認する際、アッパーやソールに目がいきがちですが

長く履いていると内側(ライニングや中底)も傷んできます。

そのまま放置して履き続けると型崩れや靴の寿命を縮めることに。

内側にも定期的に目を配ることをお勧めします。

 

ということで今回はライニングについてのお修理をご紹介。

 

お預かりしましたのはオールデンの1足。

 

 

カカトの部分はライニングが破け、一部芯材も破損しています。

足が直接アッパーに触れている状態です。

 

 

サイドの踏まず辺りもダメージが見受けられます。

全体的に痛々しい状態ですね。

このまま履き続ければお別れするのも時間の問題。

広範囲に当て革をしてしっかりと補修します。

 

 

また、気づきにくいですが小指の当たる箇所にも

 

 

擦れによるダメージが見受けられますので、こちらも併せて補修します。

 

 

ライニングに近い革を選定し

 

 

それぞれの修理に適した形状に加工をします。

 

 

加工した革を接着しステッチをかけ、余分な革をカットすれば

 

 

見違えるように綺麗になりました。

 

 

オリジナルのソックシートとの馴染みも良いと思います。

 

 

指の触れる箇所もしっかりと穴を塞ぎました。

 

 

見落としがちな所ですが、靴と長く付き合うには重要な箇所です。

また機能的な面での修理はもちろんですが、何かと脱ぎ履きの多い日本。

視覚的な面でも綺麗にしておきたいものですね☆

 

ありがとうございました。

青山店 横浜店 シン