
【 Crockett & Jones 】クロケット&ジョーンズ オードリー ソールリペア クリーニング
【 Crockett & Jones 】クロケット&ジョーンズ オードリー ソールリペア クリーニング
Oct 20, 2023
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クロケット&ジョーンズ ハンドグレードラインの大定番オードリー
ストレートチップのシューズを探す際に多くの人が一度は検討する一足ではないでしょうか。
今回はこちらのお修理をご紹介いたします。


つま先は現状ウェルトにかかるのギリギリのところまですり減っています。

以前にレザーでお修理されてますが再度お修理する必要がありそうですね。

ヒール部分はまだ残っていますが、このくらいの状態で変えておいた方が安心ですね。

カウンターライニングは使用により革が擦れて劣化しこのような状態になっております。
続いてアッパー


全体的にシミが目立ちます。
このようなシミになってしまった原因は雨だけではないようです。

よーく見ると白く粉のようなものや白いかたまりのような物も見受けられます。
これがかなり手強いものでした。
仕上がりがこちら


つま先は前回同様にレザー継ぎ足しました。ラバーよりも強度は劣りますが、修理後また履くにつれて馴染んでいきますので見た目重視の方にオススメです。

ヒールはオリジナル同様にダヴテイル。
飾り釘は基本的にオリジナルを再現いたしますが、今回はお客様のご希望により釘の本数は4本だけ打っております。

カウンターライニングは革をあててお修理いたしました。履き心地も良くなったかと思います。
これによりカウンターの芯が守られますので形崩れ防止にもつながります。
アッパーはクリーニングいたしました。

正直よく見るとシミが残っております。
かなりの時間をかけて定着してしまったシミですと全てを落としきることが困難な場合もございます。
さらに今回は別の原因もありました。
デリケートクリームです。
使い方によっては豊富な水分量によりしっかり保湿され革の劣化や硬化にすごく効果的です。
しかし、なんでもやりすぎはいけません。
今回はデリケートクリームを塗りすぎていたため中に浸透せずに表面に溜まってしまい、白い粉のようなかたまりのようなものになっていました。
まずは水洗いで固まったクリームを除去し、その後シミ抜きを行いました。

定着してしまっていたシミはうっすら残ってしまいました。しかし古い汚れはしっかり取れたので革のコンディションはかなり良くなり透明感のあるブラウンになりました。

ケアの方法を間違ってしまうと、かえって革に対して悪影響なこともございます。
異変を感じた場合やケア方法がわからない場合などお気軽にご相談ください。
ありがとうございました。





