フランスを代表するシューズブランドの一つでもあるパラブーツ

チロリアンシューズの“ミカエル”いうモデルの修理紹介をいたします。

こちらにはマルシェⅡと呼ばれるオリジナルのラバーソールがついております。

クッション性とグリップ力に優れており他のモデルにも採用されている人気かつ歴史のあるソールです。

今回は全体のパターンは残っていてカカトのすり減りが気になるとのことでしたので部分的にお修理いたします。

ライニングとアッパー

カカトの内側(カウンターライニング)がすれて穴が開いてますのでこちらも今のうちに補修しておきます。

全体的に乾燥気味。擦れて色抜けしていたり、キズが目立ちますのでなるべく自然な仕上がりになるようにケアしていきます。

仕上がりがこちら

ヒール部分の厚みはしっかり戻りました。

ソール側から見るとパターンが切れているので目立ちますが、サイドから見たらそれほど目立ちません。

続いてライニングとアッパー

可能な限りライニングの色に似た革を使用しオリジナルのステッチを利用して縫いとめていきます。

交換のきかないカウンターの芯を守るためにも重要なお修理です。

最後にポリッシュ

今回は自然な仕上がりになるようにキズの補修や染色などは行わず、クリームのみでのお磨きをいたしました。

自然で味のある仕上がりになったかと思います。

今回のようなソールとヒール一体型のものですと、多くの場合継ぎ足しのお修理が可能です。

また、アッパーは今回自然な雰囲気を残す磨きをいたしましたが、ご希望があれば染料を使用し黒く染めることも可能です。

お気軽にご相談ください。

ありがとうございました。

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