トリッカーズのリペア (後編)
トリッカーズのリペア (後編)
Jul 09, 2019
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※毎週水曜日は全店定休日になります、ご注意くださいませ。
昨日の続き、私物トリッカーズの修理です。
昨日はソールをつけ終わりましたので、ヒールの取り付けからスタート☆
ヒールトップピースはソールに合わせてVibram#430ヒールを取り付けますが、少しヒールを高くしたいため積み上げの革をプラスします。
貼った積み上げはグラインダーでトリミング
素材によってグラインダーで削ったり、カッターで切ったり、道具や機械を使い分けます。
トリミングが出来たら長めのスクリュー釘でしっかり鉸めます☆
ここで釘は中底まで貫通させますので、中敷きはあらかじめ剥がしておきます。
トップピースのVibram#430ヒール
元々は左のようにザグリ(接着面が少しへこんだようになっている)が入っていますが、積み上げの革の上に貼りますのでザグリを削ってフラットに加工しました。
積み上げとトップピース両方にボンドを塗り接着
#430ヒールは釘の穴があらかじめ開いているので、すべてに釘を打ち込みます。
ヒールがしっかり固定出来たら、余ったトップピースを削るのと一緒にコバ全体をグラインダーで仕上げます。
セルフ(三脚+タイマー)でとっていたため ほとんどまともな写真が撮れませんでしたが、ここは腕の見せ所☆
グラインダーを扱い始めのころは、跳ねてしまい滑らかに削ることができませんでした。
熟練の技が必要な、難しい作業です☆
コバにインクを塗り
ワックスで仕上げます
インクだけでなくワックスもかけることでいい感じの質感になります☆
これでようやくオールソールが終わりました‼‼ 長かったな~(笑)
ついでなので、ちぎれたプルトップも交換します。
革を傷つけないよう慎重にステッチをほどき、元々のプルトップを外します。
トリッカーズ純正のプルトップ、黒、濃茶、白の3色ご用意があります☆
新しいプルトップをセットして、八方ミシンで縫い直します。
八方ミシンは手回しのミシン、一目一目 元のステッチ穴を追いながら丁寧に縫います☆
ぴしっとしたプルトップ、気持ちいですね☆
いよいよ最後の仕上げ、磨きです☆
磨きにはサフィールノワールのミディアムブラウンを使いました。
まったくお手入れしていなかったかっさかさの革、クリームがよく入ります☆
最後に新しいシューレースを通して、これで全て完成☆☆☆
勿論シューレースもトリッカーズ純正です☆
我ながらなかなかの仕上がり、#430は厚めのソールなのでカントリーブーツにもよくなじみます☆
早速履いて、数日作業してみました☆
ヒールは少し高すぎたかなと思っていましたが、履き心地も特に違和感なくいい感じです☆
・オールソール ビブラム#430 ダブルソール : ¥18,360~
・プルトップ交換(片足) : ¥2,160~
・ポリッシュ : ¥1,080~
・トリッカーズ純正シューレース 70cm(カントリーシューズ用) : ¥1,296
120cm(カントリーブーツ用) : ¥1,620
150cm(モンキーブーツ用) : ¥1,620
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ありがとうございました☆
工場 森田