トリッカーズのリペア (前編)
トリッカーズのリペア (前編)
Jul 08, 2019
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こちら私物のTricker’s Country Boots、工場で作業用として履いております。
だいぶ味が、というよりはかなり汚いですね(笑)
ソールは耐久性とグリップ力が自慢のコマンドソール、作業履きにはピッタリです☆
ソールが減りすぎてアウトステッチが切れてしまっています、全然気づきませんでした(汗)
プルトップは左は無くなってしまい、右はちぎれてしまっています。
しかし汚いですね、我ながら良く履きました(笑)
オールソールしてしっかり磨きます!!
今回は私物の為 時間外の作業、各工程の写真を撮りながらゆっくり修理したいと思います☆
今回は かなり細かく修理工程を説明いたします、少し長くなりますがお付き合いくださいませ☆
まずはヒールを剥がします
ピンサーを使い勢いよく、入社当時はこの作業で手にまめができ痛かったな~☆
ヒールを外したらソールを剥がす工程
ウェルトとミドルソールの間に包丁を入れてアウトステッチを切り、ピンサーで一気に剥がします。
こちらソールがはがれた状態
コルクは劣化していて、ほとんどソールに引っ付いて取れてしまいました。
ウェルトに残ったアウトステッチは丁寧に抜きます。
ひと目でも抜き残しがあれば先輩に怒られるので、大変注意が必要です(笑)
欠損したコルクはきちんと補充☆
コルクを盛って1晩乾かした後。
乾くとコルクがやせるので、最初から多めに盛っておくのがコツ☆
余分なコルクを削り落として平らにします、これでようやくソールの貼り込みができるようになりました☆
カントリーはやっぱりダブルソール、まずはレザーのミドルソールを貼り込みます。
コルク面とミドルソールの両方にボンドを塗り、両者をしっかり接着。
余った部分をゴム切りやコバカッターでトリミングします。
ここではウェルトを削らないように注意しますが、ぎりぎりまで攻めます。
ビビッて削らなすぎると、やはり次の工程担当の先輩に怒られます(笑)
トリミングが出来たらプレス機にかけてしっかりと圧着し、ミドルソールの貼り込みは完了。
アウトソールはVibram#430、こちらもコマンド同様ワークブーツ向けのソール☆
上質のゴムでかなり滑りにくく、踏ん張りの利くいいソールです★
アウトソールの貼り込みはミドルソールと一緒
アウトソールとミドルソールそれぞれにボンドを塗り、接着します。
ウェルトとソールをワニという工具で銜えて、よりしっかりと接着。
勿論プレス機にもかけます。
トリミングが終われば、アウトソールの貼り込みまで完了☆
お次はアウトステッチ
バカでかいミシンで一気に、片足10秒位で縫い上がります☆
良い感じに縫い上がりました☆
だいぶ出来てきましたね☆
ちょっと長くなりすぎたので、本日はここまでにします。
続きは明日公開しますので、お楽しみに☆
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ありがとうございました☆
工場 森田