リウエルト修理 スプリット編 (オールデン フローシャイム レッドウィング)

リウエルト修理 スプリット編 (オールデン フローシャイム レッドウィング)

Aug 12, 2010

前回のリウエルトに続き、今回はスプリットウエルト編です。

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今回リウエルトする靴はこちら。

コバが極端に狭まり劣化してしまったものをスプリットウエルトで縫い直していきます。

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  こちらがスプリットウエルトです。 元々真っ平らなウエルトを・・・

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  L字状に起こしてアッパーに沿わせて縫っていくタイプです。

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   縫い終わってソール交換まで終わったのがこちら。

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 防水性? デザイン?  役割に関しては諸説あるようですが、通常の平らなウエルトに比べると、ややボリューム感のある仕上がりになります。

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ちなみにこちらは同じ時期に縫ったオールデンのチャッカーブーツです。

何度かオールソール交換してコバが狭くなってしまった靴でもしっかり縫い直せばまた数回のソール交換が可能になります。

それでは最後にもう一つご紹介。

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スプリットに似たタイプでストームウエルトというタイプもあります。スプリットが丸く帯びた感じのものです。

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先月ベンチマークに来店されたお客様のエンジニアブーツです。

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元々ウエルトの部分が破れてしまっていたのですが、縫い直してVibram#100ソールをつけて元のデザインに戻す事ができました。

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リウエルトに関しては少しコストはかかりますが、縫い直す事によって修理のバリエーションがすごい広がると思います。

元々シャープな作りだったものをリウエルトして少しコバを張り出させてボリューム感をだしてみたり、通常のウエルトタイプの物をスプリットウエルトもしくはストームウエルトにしてカスタムという観点で修理してみても面白いと思います。

リウエルト    BENCH MARK  馬場