ヴィンテージシューズ リペア
ヴィンテージシューズ リペア
Sep 27, 2019
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- MEN'S REPAIR
弊社では日々様々な靴をお修理させていただいておりますが、
その中でもちらほらとお見かけするのが現行のモデルとはどこか違った雰囲気が漂うヴィンテージシューズ。
キメが細かく柔らかい上質な革やクラシックで美しい木型、高い縫製技術などが特徴的です。
今回はそんなヴィンテージシューズをお修理させていただきました。
この写真を見ただけでブランドやモデル、ディテールや大体の製造時期がわかった方は
かなりのヴィンテージシューズマニアかもしれません。
『FLORSHEIM』”Kenmoor”
フローシャイムはアメリカを代表する老舗シューメーカーの1つ。
中でもこのケンムーアは1番の人気を誇ります。
ソックシートには高級ラインを意味する『Imperial Quality』の文字。
このソックシートの形状や文字、中に入っているスポンジの形状などからも
製造された年代が推測できます。
アッパーにはキメの細かい上質なグレインレザーを使用。
ヴィンテージシューズならではの雰囲気を醸し出しています。
ディテールはトゥのW字の装飾がヒール部分まで
一直線に伸びているロングウイングチップ。別名アメリカンブローグ。
元々は1920年代にフルブローグのドレスシューズが国内で流行っていましたが、
次第にアメリカ流にアレンジされ現在のようなカジュアル仕様になったといいます。
アメリカ発祥だけあってデニムやチノパンなどのカジュアルなパンツとの相性も良く、
今ではアメリカントラッドを代表するアイテムの1つとなっています。
アウトソールはオリジナルのダブルレザーソール。
つま先はダブルソールということもありやはり減りやすいです。
トップピースはフローシャイムではおなじみのレザーヒール。
数十本の飾り釘とVクリートと呼ばれるスティールが打たれているのが何よりの特徴。
トップピースの上の層まですり減っているのでそろそろ交換のタイミングですね。
ちなみにこのVクリートの取り付け位置でもおおよその製造された年代が推測できます。
今回はソールのつま先とトップピースのお修理をさせていただきました。
仕上がりがこちら。
返りが悪く削れていきやすいダブルレザーソールのつま先は
ヴィンテージスティールで補強しました。
新品時やオールソール後、ダブルソールのシューズには本当におすすめです。
数十本の化粧釘やVクリートが打たれているため
非常に滑りやすいレザーヒールはダヴテイルへと交換。
もちろんラバーヒールの方が滑りにくいのですが
ラバーとコンビのレザーヒールの方が雰囲気を損なわずお修理できます。
エッジも綺麗に整えて完成です。
ヴィンテージシューズを他店で購入してその足で店舗に持ち込まれることも多いです。
中でもヴィンテージスティールやハーフラバーソールは
履く前の補強として本当におすすめです。
また欲しいヴィンテージシューズが見つかってもサイズが少し大きいなんてことも。
サイズが大きければサイズの調整も可能ですのでお気軽にご相談下さい。
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皆様のご来店、お待ちしております。
ありがとうございました。
青山店 中田