サンダルのオールソール交換

サンダルのオールソール交換

Jul 09, 2010

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アッパーにピザ型の切れ込みが入ったプラット製法のサンダル。

オリジナルはロンドンにあったブラッグスというショップのものです。

この店は30’s、40’sファッションがコンセプトで、古着+オリジナルデザインのクロージングが人気でした。

いわゆるドレープスーツや、ピンチバックのジャケット、ポインテッドカラーのシャツ、裾幅25cm以上のバギーパンツが典型ですね。

このレトロなファッションは日本にも飛び火して、恵比寿のデビュー、北青山のストナーAve.などの英国系ビンテージショップ、コイーバ、ドレーパーズベンチといったドメスティックブランドが生まれました。

私は当時、デビューがブラッグスから仕入れたこのサンダルが好きで、黒とライトブラウンの2足を買った記憶がありますが、とっくに履きつぶしています。

現在所有しているのは友人からのいただきもので、ドレーパーズベンチによるリプロダクトです。

ASAKUSA MADEらしいのですが、アッパーの素材(ブラッグス製はガラス)カラー以外は本当にオリジナルにそっくり。カーフ素材でやや細身のため、格好よさではこちらの方が上かもしれません。

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難点は底材が薄く弱いことです。歩行に支障があるわけではないのですが、なんとも頼りない履き心地。

そこで中川代表に直談判してソール交換してもらうことにしました。

底付けは圧着式のため、オールソールが可能かどうか心配でしたが、問題ありませんよと心強いお言葉。

ただしホワイトブーツなどとは違い、構造が簡単なだけに、また剥がれてしまう危険性があることをご納得ください。

なるほど、了解。成功すれば格段に歩きやすくなるはずだからお任せしましょう。

完成したのはこちら。

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ほぼ新品かと思えるほどの仕上がりですね。

見た目では分かりませんが、履き心地もしっかりして快調そのもの。

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ついでにビニールみたいな素材のソックシートもレザーに交換。これで通気性も向上するかな。

梅雨があけたらヘビーローテーションで履かせていただきます。

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グッドイヤー製法でなくても、思い入れがあってどうしても捨てられない、そんな靴をお持ちなら一度ユニオンワークスに相談してみたらいかがですか。 

yo-c