サルトルのリペア
サルトルのリペア
Sep 04, 2013
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SARTORE
1959年創業、フランスのシューズブランド
最初に発表された靴はドライビングシューズだったそうです(驚)
現在日本ではサルトルといえば乗馬ブーツ!
クラシックで洗練されたデザインの乗馬ブーツは多くの女性たちの憧れですね☆
こちらが今回お修理するブーツ
今のうちにしっかりお直しして、これから来る本格的な秋冬に備えます☆
某大手修理屋さんによるハーフラバーソールとラバーヒールにてしっかり補強してありまして、このままで問題ないようにも見えます。
しかしこちらのブーツ、このままで履けない重大な問題があるんです。
ソールが思いっきり剥がれてしまっています(痛)
サルトルに限らず女性ものの靴のほとんどがセメンテッド製法(ソールが接着のみで固定されている靴の製法)で作られています。
そのため長く愛用していると接着が弱くなり、このようにつま先からソールが剥がれてしまうことがあります。
接着をし直せば元通り履けるようになりますが、また剥がれてくる可能性は十分にあります。
今回はそんな心配をしなくて済むように、より丈夫に補強しましょう☆
元々貼ってあったハーフラバーソールをはがした後、ソールと中底を直接縫い付けました。
つまりはセメンテッド製法からマッケイ製法へのカスタムです☆
もちろん強度は抜群で、接着のみと比べると雲泥の差★
さらに改めてハーフラバーソールを貼ることで、マッケイの糸を保護することにもなります。
もちろんコバの仕上げもバッチリ♪
シャキッとしましたね☆
最後に全体をダークブラウンのクリームで磨いて完成☆
上質な革なので、磨けばしっかり光りますね♪
季節は秋になりましたが、まだまだ暑さは終わる気配がないですね。
ロングブーツが活躍するのはまだ先になりそうなので、今のうちにお直しをしておくのが良いと思います。
工場に直接靴を送っていただいてのお修理も大歓迎です。
How To Order :http://www.union-works.co.jp/contact/
Web Repair :http://unionworks.blog118.fc2.com/blog-entry-1372.html
(工場 森田)