カンペール オールソール
カンペール オールソール
Nov 19, 2018
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今回お持ちいただいたのは、カンペールのレザースニーカー。
年齢性別を問わず、世界中で支持され続けているブランドの1つで、丸みを帯びた独特のフォルムと、個性的なデザイン、履き心地の良さが特徴の、スペインで誕生したブランドです。
今回お持ち頂いたモデルも、カンペールらしい独特なソールなのですが…
特徴的なソールは全体的にすり減り、中央には穴が空いています。
かかと部分も大きく削れ、中央と同じように穴が空き、ソールの中の空洞が見えてきています。
多くの方は、このようなスニーカータイプのお靴であれば、このまま履き潰す選択をしてしまうかもしれません…
今回のお靴のように、アッパーに大きなダメージがない場合、履き潰してしまうのは益々勿体ないですよね…
ですがこのお靴の場合、見た目はスニーカーのようですが、構造はオールソールできる構造になっています!
という事でオールソールしました!
純正のソールは残念ながら持ち合わせていないので、弊社で取り扱っているラバーソールを使用しました。
カラーはお客様のご希望でダークブラウン。
アッパーと同じく茶系のソールなので、違和感なく自然な仕上がりです。
オリジナルのソールは接着のみで付いていましたが、今回は中底を使ってソールを縫い止めました。
中底とソールをしっかりと縫い止めることにより、ソールがペロンと剥がれてしまうのを防ぐことができます。
写真では分かりづらく、靴をバラしてみると分かるのですが、カンペールのお靴はほとんどが、ソールがアッパーのサイドを包み込むように、少し反り上がって付けられています。
なので、元々付いていたソールを外すと、アッパーの包み込まれていたサイドの部分に、ソールが接着されていた跡が出てきてしまいます。
ですのでそのままソールを付けるのではなく…
飾りウェルトを一周巻いてから、ソールを付けました。
飾りウェルトを巻くことにより、接着跡をキレイに隠すことができました☆
コバの形状もオリジナルと同じように仕上げ、
オリジナルのソールは、前半分は薄く、後ろ半分は厚くなっていたので、オールソール後もオリジナルと同じように、後ろ半分は厚みを出すように仕上げました☆
今回のように、スニーカータイプのお靴でも、構造によってはオールソールできる場合があります。
純正ソールは、残念ながらご用意できなかったですが、なるべくオリジナルに近い仕上げにする事ができました。
『この靴、気に入ってるけど修理できなそうだし、このまま履き潰すしかないかなぁ…』
なんて思っている方も多いのではないでしょうか?
オールソールや、オールソールができなくても、部分的にお修理をする事も可能かもしれません。
履き潰してしまう前に是非ご相談ください☆
皆様のご来店、お待ちしております。
ありがとうございました。