ステッチ

ステッチ

May 15, 2014

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もくもくもくーと桜の木が成長中でした。

青山店近辺ですと、明治公園や代々木公園など気持ちいい時期です。

最近、気になったステッチです。


椅子 ハンドステッチ

コチラはキャンバス地のカバン、、、

ではないんです。

折り畳みの椅子のパーツだそうです。

生地とレザーベルトに、ピッチ広めのステッチがかかってます。

ざっくりとした生地感は、この時季の公園にはぴったりなことでしょう。

羨ましい。

ちなみに、椅子を直したのはこれで2回目です(笑)

いつもと勝手が違うので、面白いです。


ボスもソファの修理してました。

念の為、誤解の無いように・・・

革張りのソファーの貼り直しなどはやってません。

(スペースの都合上、お持込みになってもお預かり出来かねます)

「取り外せる革パーツ」でしたら、「お力になれる可能性が少しあります」という程度です。

生地や椅子は専門ではないので、ステッチの話に戻ります。

ベルト

斜めのステッチが、革の中を通ってビーズを貫通しています。

なので ・・・

ベルト2

「くるん」とビーズが回ります(笑)

ミュージックケース ステッチ1
ミュージックケース ステッチ2

コチラは、ミュージックケースのステッチ。

椅子のステッチも

ベルトのステッチも

ミュージックケースのステッチも

どれも「手縫い」なんです。

よく言われることですが、ミシン縫いの方が正確に細かく縫えます。

ですが、ミシンではさっきのベルトのような「ユーモア縫い」はきっと出来ないですし、

細かく縫えばいいというものでもないのです。

あんまり細かく縫うと、針で開けた穴と穴がつながって「裂け」ることも・・・

そのあたりを考えての、ステッチのかけ方だと思われます。椅子やミュージックケースのそれは。

(しかも、力が掛かりそうな横方向にはあえてのステッチ無しなのでしょう)

ミシン縫いしたり、カシメで打ち付けてしまえば簡単なところを、

先々のいろんなことを考えての、手縫い。

「革が劣化して、ダメになるまでしっかり使い切って欲しい」

ってメッセージが聞こえてきそうです。

ミュージックケース チェスナット

ミュージックケース2

きっと公園にはジンジャーナット(一番手前の色)が似合います☆

青山店 今津)