
【 ALDEN 】オールデン “9015” オールソール コードバンポリッシュ
【 ALDEN 】オールデン “9015” オールソール コードバンポリッシュ
Sep 14, 2023
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突然ですがオールデンと言えば
どんな靴が思い浮かびますでしょうか。
990、9901の様なプーレーントゥダービー
54321、54331の様なVチップダービー
または
1339、1340のチャッカーブーツなどの
靴を想像されるのではないでしょうか。
これらはみな外羽根と言われる仕様の靴で
なかなか内羽根の靴を想像される方は
少ないかとおもいます。
そこで今回は
内羽根パンチドキャップトゥ“9015″
というモデルの修理を紹介いたします。

まずはソールから

つま先はそろそろ修理してもいいタイミング
よく見るとアウトステッチが緩んできています。部分補修の場合はステッチのかけ直しもした方が良さそうですね。


積み上げの革まで減ってしまっています。
ちょっと減りすぎてしまっていますね。

写真では伝わりにくいですが
ソールも薄くなってきております。
この状態ですとハーフラバーでの補強も可能ですが今回はレザーソールでお履きになりたいというご希望でしたのでオールソールいたします。
お次はライニングとアッパー

ご覧の通り穴が空いてしまっています。
このままですと穴が広がり芯が崩れて型崩れしてしまう恐れがあります。

革が乾燥気味ですね
コードバンのケアもしていきます。
仕上がりがこちら

オリジナル同様レザーソールで交換いたしました。
ソールの色はもちろんですが、細かいところまでオリジナルを再現しております。

サイドからの見た目もビシッと整いました。
コバにはツメを再現してこちらも可能な限り
オリジナルに近い仕上がりにしております。

カウンターライニングには上から革を当てて補修しております。
こちらはオリジナルのステッチを利用して縫っておりますので、ステッチが切れない限り履き口から剥がれる心配もありません。
接着のみの箇所も革をうすく漉くことで、剥がれにくく履き心地に違和感が出ないように仕上げております。

アッパーのケアは抜けてしまっていた油分を補給し毛羽立ちを寝かせることによってツヤが出てきます。
毛羽立ちを寝かせるためには強い圧力が必要です。
丸みがあって硬く表面がツルッとしたものでしたらなんでも構いません。
今回の磨きでもこちらを使用しました。

長さもちょうど良く手にフィットします。
力を入れすぎると傷ついてしまいますのでご注意ください。

修理はもちろんのことアッパーの磨きや
メンテナンスも行いますので
お困りなことがありましたら
お気軽にご相談ください。
ありがとうございました。





